聴きどころ

東京交響楽団の音楽監督時代にも、目覚ましい古典解釈でオーケストラを深く磨き直して喝采を浴び続けた名匠スダーン-　彼をお迎えする定期演奏会にふさわしく〈古典と現代の出逢うところ〉にそびえ立つ傑作2曲が並びます。北欧の詩情を鋭くも熱く歌いあげるシベリウス〈ヴァイオリン協奏曲〉には、難関ロン=ティボー国際コンクールの若き覇者、ウクライナ出身のボーダン・ルーツ（初来日！）を迎えて、作品の新鮮な貌もみられるはず。そしてブラームス青年期の室内楽曲を20世紀の作曲家シェーンベルクが（多数の打楽器も含む）大編成オーケストラ曲へと編曲した〈ピアノ四重奏曲 第1番〉は、無愛想なタイトルから想像できないほど豊かで愉しい逸品です。深い青春の憂いと詩情から、ハンガリーのロマ音楽を思わせる爆発的な昂揚へ…
原曲の色彩感や陰翳の全てが拡大強化されて炸裂する剛腕の極み！

出演

(c)N. Ikegami

指揮/ ユベール・スダーン
Hubert SOUDANT

ヴァイオリン/ ボーダン・ルーツ *
Bohdan LUTS *

プログラム

• シベリウス：ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op. 47 *
• ブラームス：ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 Op. 25 (シェーンベルクによる管弦楽版)

• Jean Sibelius / Violin Concerto in D Minor, Op. 47 *
• Johannes Brahms / Piano Quartet No. 1 in G Minor, Op. 25 (arr. A. Schönberg for orchestra)

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