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2023.01.20

トピックス

【就任発表】ソロ・コンサートマスター兼アーティスティック・パートナー及び コンポーザー・イン・レジデンス

本年4月1日付でヴァイオリニストの小森谷巧氏がソロ・コンサートマスター兼アーティスティック・パートナーに、作曲家の権代敦彦氏がコンポーザー・イン・レジデンスに就任いたします。

小森谷氏の任期は3年で、就任後最初の出演はシーズン開幕の第53回定期(4月11日、指揮:山下一史)の予定です。

権代氏の任期は4年で、弊団にとって三井住友海上しらかわホールでの最後の演奏会となる第72回定期(2024年2月28日、指揮:山下一史)で、委嘱新作のヴァイオリン協奏曲(独奏:辻彩奈)を初演いたします。

 

■ソロ・コンサートマスター兼アーティスティック・パートナー

ヴァイオリン/小森谷 巧 

 

両親に手ほどきを受け、桐朋学園音楽科ソリストディプロマを経て、ウィーン国立音大へ留学。 その後英国へ渡る。 徳永二男、ヨゼフ・スーク、イフラ・ニーマンの各氏に師事。リピツァヴァイオリンコンクール、フムル国際コンクール等で、特別賞、シェリング賞などを受賞。英国を中心に欧州で活躍。 「The STRAD」で好評を得る。 英国王立音楽院の演奏ディプロマを首席で獲得し、帰国。1987年、東京交響楽団に入団、首席コンサートマスターとして活躍。 1993年よりストリングス アンサンブル「ヴェガ」のディレクター。 1994、96年には東京交響楽団ヨーロッパ公演のソリストとして、ウィーン、ミュンヘン、リスボン、バレンシアの各地で好評を博す。1991年第1回出光音楽賞受賞、これまでに5枚のソロアルバムをはじめ数多くのCDをリリース。1999年より読売日本交響楽団のコンサートマスター、現在にいたる。ソリストとしては、東京を中心に定期的にリサイタルを行い、常に高い評価を得、読売日響、東京響、ロイヤルチェンバーオーケストラ、仙台フィルなどとも協演をしている。 室内楽奏者として、各地のさまざまな音楽祭で活躍しているほか、2006年から、ルートヴィッヒ弦楽四重奏団、2008から、ザ・グランド・トリオを結成し活動している。またこれまでに、ギュンター・ピヒラー、ネルソン・フレーレ、ジャン・ワン、などとも共演している。近年は指揮者としても古典派の作品を中心に演奏活動をしている。 2007年には、クラシカ・ハヤマのスパークリングオペラ 「ラ・ボエーム」を指揮し、好評を博した。現在、昭和音楽大学教授、椿音楽教室名誉講師。 アンサンブルHIMUKA音楽監督、 サイトウ・キネン・オーケストラ、読売日本交響楽団コンサートマスター。

 

コンポーザー・イン・レジデンス  

作曲/権代 敦彦

(c)MICHIHARU OKUBO

1965年生まれ。少年期にメシアンの音楽の影響のもとに作曲を始め、17歳で「アヴェ・マリア」Op.1を作曲。桐朋学園高校・大学で作曲を学んだのち、DAAD奨学生としてフライブルク音楽大学に留学。その後フランスIRCAMで、コンピュータ音楽を研究。ブッキ国際作曲コンクール第1位、セロツキ記念国際作曲家コンペティション第2位、芥川作曲賞、出光音楽賞、中島健蔵音楽賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、尾高賞など、国内外で数多くの賞を受賞。ノイズ・ミュージックのMERZBOW、世界的振付家リン・フアイミン(林懐民)率いる台湾のクラウド・ゲイト・ダンス・シアター(雲門舞集)、ダンサー・振付家の金森穣などとのコラボレーションも多い。1995年から5年間、渋谷ジァンジァンで、シリーズ「東京20世紀末音楽集団 →2001」、1997年から99年まで神奈川県立音楽堂で、「権代敦彦シリーズ・21世紀への音楽」を企画制作。1995年および99年には、東京カテドラルで自身の個展をプロデュース。2003年、アーティスト・イン・レジデンスとしてノルウェーのベルゲンに滞在。2004年には、サントリー音楽財団のコンサート・シリーズ「トランス・ミュージック〜対話する作曲家」の特集作曲家。2004年から2005年まで、オーケストラ・アンサンブル金沢のコンポーザー・イン・レジデンス。2010年3月、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールにおけるフィルハーモニア管弦楽団のコンサート・シリーズ「ミュージック・オヴ・トゥディ(MoT)」特集作曲家。同年、サイトウ・キネン・フェスティバルとカーネギーホールの共同委嘱による《デカセクシス》が、松本とニューヨーク・カーネギーホールにおいて、サイトウ・キネン・オーケストラによって初演。2013年、サントリー芸術財団「作曲家の個展2013─権代敦彦」のテーマ作曲家として特集。2014年初のオペラ《桜の記憶》の世界初演が、リトアニア国立カウナス・ドラマ劇場で行われた。第二次世界大戦中多くのユダヤ人の命を救った外交官、杉原千畝を題材としたこのオペラは、連日スタンディング・オベーションで迎えられ、リトアニア国営放送で生中継されるなど大きな注目を集めた。2017年以来、世界的ヴィオラ奏者で指揮者のユーリ・バシュメットとの度重なる協働で、バシュメットが芸術監督を務めるソチ冬季国際芸術祭のレジデンス・アーティストとして、「ヴィオラ協奏曲」、「笙協奏曲」を作曲・初演、またバシュメット国際ヴィオラコンクールの課題曲作曲と審査員を務めた。これまでの作曲作品数は200曲に迫り、オペラ・オラトリオ、管弦楽、室内楽、独奏曲、合唱曲、古楽器、オルガン曲から、邦楽、雅楽、古代復元楽器、仏教声明に至る、あらゆるジャンルに及ぶ。近年は、「有限の生命、有限の音楽」における「死と永遠、無限」との関係を創作の中心テーマとし、カトリック信仰に基づきつつも、独自の宗教死生観による音楽時間の創出を試みている。

「これまでに、最も多くの僕のオーケストラ曲を指揮して下さった、マエストロ・山下一史。彼が音楽監督を務めるACOの、コンポーザー・イン・レジデンスに就く。編成の大きさ、リハーサル時間の制約などから、とかく最大公約数的なものになりがちなオーケストラ曲の初演。しかし、これから始まるACOとの協働の中で、室内オーケストラの利点を活かし、一人一人の奏者との密な関係を築き、最小公倍数的、いや、更に倍、倍・・・を目指した、濃厚な新曲作曲・初演に取り組みたい。作曲家人生を賭して。」(権代敦彦)

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